糖尿病・甲状腺疾患について

糖尿病

甲状腺疾患

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糖尿病についての基礎知識や重症化の恐さについて

糖尿病の約5%を占める1型糖尿病は、小児期、青年期に発症する疾患です。
血糖を下げる唯一のホルモンであるインスリンが、膵臓から急に分泌されなくなり高血糖を生じるため、即、インスリン治療を行う必要があります。
中高齢者で発症することが多いのが2型糖尿病です。日本人は生活習慣を原因として糖尿病になりやすい体質です。
過食、運動不足、肥満などが加わると、インスリンが効きにくくなり血糖が上昇しやすくなります。
私たちの体には血糖値を一定に保つ働きがありますが、糖尿病はその仕組みが崩れ血糖値が常に高くなります。
空腹時血糖値 126mg/dl以上、HbA1c 6.5%以上の時、糖尿病と診断します。高血糖が、長期的に続くと細い血管に障害を加え糖尿病の合併症が発症しやすくなります。
無自覚のうちに進行し、気づいたときにはすでに進行しているのが、糖尿病の怖いところです。
視力障害にいたる糖尿病性網膜症、人工透析にいたる糖尿病性腎症、下肢のしびれ、足壊疽などにつながる糖尿病性神経障害などが引き起こされます。
さらに高血圧、高脂血症などを伴うと心筋梗塞、脳梗塞などのリスクも増加します。また認知症、歯周病のリスクも増大します。

原因と予防について

2型糖尿病は遺伝的な要因があります。片親が糖尿病の場合には27%、両親が糖尿病の場合には58%の方が糖尿病になると報告されています。ご家族に糖尿病の方がいらっしゃる方はよりご注意が必要です。
ステロイド剤を使用中の方や妊娠中の方も糖尿病を発症しやすくなります。急激な血糖の上昇や体重減少を伴う際には、肺がん、肝臓がん、すい臓がん、大腸がんなどの悪性腫瘍を合併している可能性もありますので詳しい検査が必要です。

家族の糖尿病の方がおられなくても、運動不足の方、お若い頃より5kg以上体重が増加した方、外食、脂質の摂取の多い方、野菜摂取の少ない方、炭酸飲料、スポーツドリンクなどよく飲む方、甘いものが好きな方、お仕事で不規則で食事時間がバラバラの方、ストレスが多い方、不眠がちの方などは糖尿病の発症リスクが高まります。このような項目に心当たりのある方は、生活習慣を見直す必要があります。
糖尿病は自覚症状が乏しいため、健康診断で指摘されても病院を受診なされず放置されている方もおられます。その際にも、高血糖が続き合併症が進展しているかもしれませんので、近医を受診していただくのがよろしいかと思います。HbA1cが6%以上になったら定期的な通院治療をおすすめします。

糖尿病の治療法

食事療法では、まず野菜から食べ始め、その後タンパク質、最後に炭水化物を摂るように順番を考えると血糖の上昇を抑え、食べ過ぎないと思います。
よく噛むことも大切です。早食いだと食べ過ぎてしまいます。秋、冬はおいしい果物が多い季節ですが、果糖をおおく含んでいますので食べすぎると血糖上昇してしまいますのでご注意ください。
運動療法は、糖尿病のためだけでなく将来5年後のために、動ける体を維持するため筋肉貯金と思ってウオーキングやスクワットをお勧めします。
内服治療は近年、食欲を落とし、体重と血糖降下作用のあるGLP-1受容体作動薬や、尿にブドウ糖を排出し血糖値を下げるSGLT2阻害薬などの薬剤が使用されるようになり、選択肢が広がっています。

生活を見直し、体重を2-3kg減らしただけでも糖尿病の発症リスクは大きく減少します。
糖尿病治療中の方は血糖値も改善が見込めます。
特に運動の習慣をつけると、体重減少の効果は持続します。週に2-3回、30分程度のウオーキングからお勧めします。
足によくフイットしたウオーキングシューズを新調して気持ちよく早速始めてみましょう。効果絶大ですよ。